歯列矯正では抜歯が必要って本当?

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歯列矯正は、幅が決まっている顎の中に歯をきれいに並べて歯並びをよくする矯正治療のことです。歯の数は大人なら親知らずを含めて32本と決まっていますが、この数の歯を幅の決まった顎の中に収めることができる人と、できない人がいます。例えば、顎の幅が狭い人は、歯が並びきらないケースもあり、その場合には、糸切り歯の歯を抜歯することで歯が並びやすいスペースを作って歯列矯正治療を行うのが一般的です。

歯列矯正では必ずしも抜歯が必要になるわけではありません。歯医者の判断で決まります。矯正治療を行う歯医者が、歯列矯正の模型を作り、抜歯をしなくても十分なスペースが確保できると判断した場合には、抜歯はせずに矯正治療をスタートします。抜歯が必要と判断した場合でも、できるだけ抜く本数を最小限に抑える方法でスペースを作ってくれることが一般的。何でもかんでも抜けばよいというわけではありませんし、抜くか抜かないかは歯医者にゆだねられているので、どこで矯正治療を行うかの歯医者選びはとても大切です。


矯正治療の際に抜歯が必要な場合には、まず最初に抜歯を行います。抜歯をしてしばらく期間を開けなければいけないということはないので、歯が抜けたまま何週間も過ごす必要はありません。クリニックによっては、抜歯をする日にブラケットを装着したりして、効率的に治療をスタートしてくれるケースもたくさんあります。また、抜歯が必要ない場合でも、親知らずが残っている場合には、長期的なオーラルケアのことも考え、あえて親知らずを抜歯することが多いようです。その場合にも、矯正治療前に抜歯をするのが一般的です。